「知の交流をキーワードにした地域活性化」をテーマに、紀州和歌山の魅力あふれる歴史や文化、郷土色豊かな講座を2週間にわたり開講します。和歌山大学を中心に、高野山大学ほか各分野で活躍する著名な講師陣の協力による、質の高い講義に加え、特別講師による夜間講義や、地域をめぐる課外講義など、楽しみながら教養を深めることができます。通期受講された学生には大学から修了証書が交付されます。和歌山の奥深さを体感できるプログラムです。ぜひご参加ください。
高野・熊野世界遺産は、神秘的な自然と人々の祈りが形成した景観を特徴とした文化遺産です。紀伊山地は、神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられていました。中国から伝来した「仏教」も、深い森林に覆われた紀伊山地の山々を阿弥陀仏や観音菩薩の「浄土」に見立て、仏が持つような能力を得るための山岳修行の舞台としました。その結果、紀伊山地には、それぞれの起源や内容を異にする「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」の三つの「山岳霊場」とそこに至る「参詣道」が生まれ、都をはじめ全国から人々が訪れる所となり、日本の宗教・文化の発展と交流に大きな影響を及ぼしました。