リビング読者・山本ゆかりさんの家には、2日前から冷蔵庫とテレビのコンセントに“エコワット”を取り付けました。エコワットとは、消費電力や金額、時間がひと目で分かる装置。そのデータを参考に、環境マイスターの赤在依美さんがエコチェックをスタート。
山本さんの冷蔵庫の場合は、44.4時間で電気代が261円、6.59キログラムCO2が排出され、11.8キロワットの電力が消費されていました。
まず中を見て、「うわぁ〜詰めすぎ!」と赤在さん。「詰め込みすぎは、使う電力も多く、すき間がないため電気の対流が悪く必要以上に電力を消費するのですよ」と。
家族が多い山本さんの家は、どうしても食材が多くなってしまいがち。「奥の物を取るために開け放す時間が増えると、電力を消費する要因になるので注意してくださいね」と話します。「冬と夏では外気温度が違うのでチルドや冷凍も夏は中、冬は弱と設定を変えるのも効果的です」とも。
また「冷蔵庫は“安心の箱”と、つい多く入れてしまいますが、整理整頓することで消費電力が抑えられ、エコにもつながります」と、続けます。
次はテレビに注目。使用しているのは、平成11年に購入した36インチのハイビジョンブラウン管テレビ。エコワットのデータは、45時間で電気代が236円、5.59キログラムCO2が排出され、10.7キロワットの電力を消費。
「液晶の40インチにすれば、約206ワット省エネになり、今より年間で約4500円〜5000円お得です」と赤在さん。テレビはこまめに消す山本さんも、新しい省エネ製品を使えば電気代が抑えられることを知り、驚いた様子です。
最近の家電は以前に比べ待機電力も省エネ化しています。しかし、テレビや部屋の照明、エアコンはこまめに消すことが大切。「つけたままではその分CO2も排出します。エアコンはホコリをためていると消費電力も多くなるので、こまめに掃除することが大事」と。
さらに「毎月の電気代の明細には消費電力が記入されているので、目で消費量をチェックするのもおすすめ」。家電の使用量が多くなる季節など、年間通して電力量をチェックすれば節電ダイエットにもつながります。
また、家電を買い替ええれば1カ月でグンと消費電力が下がることも分かります。「普段の電気代をこまめにチェックすることでエコになり、節約にもひと役買いますよ」と教えてくれました。